こんにちは。

おそくなりました。
開業の準備として色々試算していました。
売上よりも経費予想項目がどんどん積み重なります。笑

まあこればっかりは、しっかり登録してから、
色々なところにお願いしに行こうと思います。

さて、続きですね。

公聴会参加可能となった続きです。

うちの大学院だけでなく、修士論文作成後は、
どの大学院も学部も、公聴会や発表会等で、最後その論文を、
大学院として認められる必要があります。・・・確かですが。

その方法は大学院や学部ごとに委ねられていますが、
東亜は一応、半分ずつ(公法と私法)に分かれて、
与えられた時間で発表し、教授たちから質疑応答というかたちになります。

質疑応答は無制限なので、延長することも有りと言われていました。
過去の先輩のブログやSNSを確認しても、すぐ終わることもあれば、
1時間近く質疑応答があった人もいるとかいないとか、、、

これが最終審査と位置付けられており、
甘くないから、最後まで気を抜かないように注意とゼミ教授にも結構言われました。
教授からすれば厳しいというか、生徒が準備不足というか、わかりませんが。。(笑)

基本的には、発表時間として与えられる時間があり、
質疑応答として与えられる時間もあるものです。

ただし、私の年代は、コロナ禍のため、オンライン公聴会となりました。
そのため、過去と時間配分や与えられた時間も異なるので、時間は参考にはならないと思います。

厳しいのは、発表する時間です。
これは、長いのはNGです。
超過は完全にマイナス評価です。
お気を付けください。
長くしても質疑応答時間が短くなることはありません。

これもまた難しいんです。
なぜなら、何万字も書いた論文を、10-15分以内にまとめて、
そのためのレジュメも作って、発表するので、
要点をまとめるのはもちろん、誤解がうまれないようにしなければなりません。
言葉で補いすぎると、レジュメの〇〇はおかしいよね?みたいな質問もきます。

公聴会は一年生時に参加できると思うので、
ぜひ参加してください。
私は東京に行く旅費をケチっていきませんでしたが、
公聴会発表後ぜひ行くべきだと確信しました。(笑)

ただ、いけない人もいると思いますので、
ここで私が感じた東亜での公聴会での様子をお伝えします。

私の代はオンラインでの発表でした。
これがまた少しやっかいなことがありまして、
本来は東京で二つのグループに分かれて一斉にやるもんですから、
先生方が人数も(おそらく)多く、本来であれば参加していない先生もいました。

ちなみに、
憲法、行政法、刑事法は公法組、
民法、商法、知的財産法は私法組でした。

どういうことかと言いますと、
通常であれば、そのゼミに所属している先生方から、
本番は質問が飛んでくるというものです。

それが、オンラインであったため、
通常であれば参加していなかった先生から、
質問も飛んでくるという公聴会でした。

私は、会場に行かなくてもよかったし、
いろんな先生と質疑応答できる機会だと思い、
そこは少しワクワクしていました。
(この時点では論文にすこーーーーーーーーーーーーしだけ自信があったので)

そして、レジュメ作りを始めました。

これは、見やすさと、自身の本題を簡潔に書き、
あとは、各学説のメリットデメリットをまとめ、
論文であやふやな推論を語っていた部分は省きました。
少し趣旨がズレる可能性があるのと、へたなことを書いて、
深堀されると困るので、、、。
この辺りは、就活の時のESや面接対策と似ているなと思いました。
聞いてほしいことをちりばめて、そこの深堀を事細かに書かずに、
言葉で詳細を語ることを意識しました。

余談ですが、新卒や中途採用時の就活はそのあたりのテクニックがうまくささり、
落ちることが無かったくらいなので、割と得意分野でした。
面接側の経験もあったので、いろいろなことが知識や経験として持っていると、
いろいろな場面で活用できるんだなと感じました。

そんなこんなでレジュメも結構サクッと作り、(後で誤字がありましたが、、、)
これは教授のチェックもなく、なんだかんだで公聴会の当日へ。

私は初日ではありませんでした。

これはゼミと名前順だったので、特定を防ぐために、
何日目かは伏せておきますが、ただ、初日ではなかったことだけ。(笑)

ただ、自分の発表日でなくとも、
オンライン参加はできたので、自分の参考のために、
前日の発表を音声だけ聞いていました。

すると、想像よりも厳しいものでした。

合否は全員終わるまでわからないので、
どの方がダメで、どの方がオッケーだったかは、
その時点ではわかりません。

が、私が聞いている限りでは、8割くらい厳しい質問で、
2割くらいが易しい質問だなと感じ、厳しい質問はほとんどが、
核心をついているものだなと感じました。
ズレた質問、変な質問と感じたものはありませんでした。

これが恐怖でした。
まさに場合によっては公開処刑にもなり得る公聴会。

大学院によっては、教授が2人くらいだったりするとも
聞いていますので、これで大学院を決めてもいいかもしれませんね。(笑)

とにかく、前日に聞いたことを後悔しましたが、
でも、それと同じくらい、自信もつきました。
私はメモ書きに書いてまとめていましたので、
これからの人はうまく使って下さい。

主に東亜では以下の軸で質問がとんできます。

①王道テーマの場合
・なぜそれをこの現代で選んだか
・既存説の場合、どのようなケースで問題か

②オリジナル理論がある場合
・既存説との違いは何か
・どのようなケースに有効なのか

③新テーマの場合
・過去に研究している先生や論文は調べ上げたか
・そもそもテーマとして成立しているのか

④立法による解決を唱える場合
・解釈による解決はなぜできないのか
・立法に対するツッコミ(法令、解釈、etc,,,)

⑤国際税務に関する場合
・海外の文献を調べたか。孫引きの注意はしたか
・比較に重きをおいていないか(→過去に他大学院で不認定の例有り)

この辺りはいろいろな教授から、
たくさんの学生に質疑応答が飛んでいきました。

特に、私もそうでしたが、オリジナル理論は、
先生方も興味があるので、特に深堀されます。
しっかりと、何を突っ込まれても大丈夫なように、
準備しておきましょう。

また、立法論は、他の大学院は詳しくありませんが、
東亜では、激しく突っ込まれます。
特に、東亜には大先生が非常に多く在籍されていらっしゃるので、
立法というものがどれだけ困難で、どれだけの先生が尽力してきたかを
私どもよりも痛感していらっしゃるのではないでしょうか。

また、論文の不認定事例の一つに、税制度を論じているだけのものがあります。
簡単に言うと、消費税は海外と比べてもおかしいので、やめるべきだ、
みたいな内容でしょうか。
立法論はこの辺りと深く密接しやすいので、
先生方も慎重に審査するのだと思います。

私が見たものですと、夫婦の所得について、男女の比較を、
時間を多く使って発表している方がいました。
論文の内容は、ゼミ教授も審査しているもののはずなので、
おそらく問題無いと思いますが、発表時にそのあたりに重点を置いていて
(そのように感じられ)、激しいツッコミがありました。

私も税に触れている一員として、税制度に思うところは多々ありますが、
こればっかりは、言いたいことを論文にする、発表するのではなく、
税法を免除できる修士論文をつくり、それをしっかりと発表しましょう。

ちなみに公聴会でも全員合格にはなりません。
ここで落ちれば、留年になります。
最後まで気を抜かずにしっかりと準備しましょう。

大事な点としましては、
ゼミの教授に相談することです。
ここまで合格をくれたということは、
必ず中身を評価してくれています。

そして、公聴会は今まで指導して下さった先生も参加します。
これ以上の頼れる味方はいません。(笑)

ただ、相談していない、もしくは勝手に発表の趣旨を
はき違えてしまえば、公聴会で先生方もびっくりしますし、
かばおうと思ってもできなくなります。

質問がとまったときも、先生方から、自分のゼミ生だが、という前置きのもと、
必ず答えられるような質問がきます。

なので、公聴会までに信頼関係をしっかり築いておきましょう。

さて、長くなりましたが、私の話ですね。

私は、自信7割、不安3割で臨みました。

自分の発表は与えられた時間のマイナス1分くらいで終わるよう練習しました。

そして、質問に対する準備も、手元にメモを一応用意しました。
これは本番使わずに答えましたが、お守りですね。

本番は、つつがなく発表が終わり、質問も予想していた範囲内で終わりました。
途中、オリジナル理論の独自性を答えたときに、指導教授から、
「ここもあなたの大事な理論でしょ」と、助け舟をもらいました。
先生ありがとうございました。

そして、お恥ずかしながらレジュメ
に誤字があったので、
その注意もありましたが、無事に終了の合図が出て、発表は終わりました。

実はその時に、大先生の1人が、「ちょっと最後に言いですか」
と手を挙げたときはドキドキでした。

内容は事務局に向けてのことで、心底ほっとしました。

ここまで来たら、今までの論文審査とは違い、
先生方も、他の先生がしっかり見ていることも理解されています。
なので、これまで頑張って作った論文を、堂々と発表しましょう。

こればっかりは、(あると噂の)作成代行をしていないという証明のためにも、
自分がここまで理解して作っているんだ、と、先生方にアピールしましょう。


そんなこんなで無事に発表が終わると、とりあえず待ちです。

全員が終わるまで時間があるので、ゆっくりしましょう。
と言っても結果が出るまで私もソワソワでしたが。(笑)

そして、結果通知

結果は無事合格でした。
その後は修正の指示がある人は、期限内に修正し、
修正が無い人は、論文の製本をして大学院へ郵送です。

あとは修了式まで少しのんびりしつつ、
修了式の当日に3科目済の人は郵送できるように準備しておきましょう。


長々とありがとうございました。
また要望があれば、各場面の詳細でも載せていきます。

とりあえず大学院のスケジュールはこれで終わりです。
皆さんのご参考になれば幸いです。

何かあればDM等で聞いてください。


それではまた。